大学受験において重要になってくる過去問演習。
受験生は10月くらいから過去問に触れ始める人が多くなり、12月にはほとんどの人が過去問に取り組んでいることと思います。
しかし、重要視されている過去問をうまく使えていない人が圧倒的に多いんです。
志望校合格のためにできることは120%やって入試に臨んで、納得のいく結果で受験を終えてほしいと思います!
そのために、今回は過去問の使い方について徹底的に解説していきます。
過去問は何のために解く?
まず、過去問は何のために解くのか。
これを正しく理解していないことには話は始まりません。
この先を読む前に、思い浮かべてみてください。(1つじゃありません。)
はい。
ではいきますよ。
過去問を解く目的は以下の通りです。
- 受験する大学・学部の傾向を確認するため
- 合格ラインまでの距離を把握する
- 自分がいま何を勉強すべきか明確にするため
1つずつ細かく見ていきましょう。
受験校の傾向確認
過去問を解く目的の1つ目は、試験の傾向を確認することです。そうすることで、自分なりの得点を最大化するための戦略を立てることが可能になります。
ここで確認すべき主な項目は、「試験時間」「大問数」「各大問の傾向」「出題形式」です。
これらを確認することで、自分が得点しやすい問題形式・時間が足りない場合に捨て問にする問題・解答順序などの戦略を立てやすくなります。
過去問を解いたらノートなどに簡単にまとめるといいでしょう。
合格ラインまでの距離を把握する
次の目的は合格までの距離を測ることです。
受験で「距離を測る」と比喩的なこと言ってもわかりづらいですよね。。。
具体的には、残りの期間で何をどれくらいやれば合格点に達しそうか確認することが重要です。
そのために確認するポイントとしては、
①どういった問題が解けていないのか。
②その問題を解けるようにするためには何がわかればよかったのか。
③時間が足りない場合、どこに時間がかかってしまっているのか。
④その時間を短縮するためにできることは何か。
⑤時間をかけたら解ける問題、時間かけても解けない問題に分類してどこに時間をかけるか決める。
ということを確認しましょう。
自分がいま何を勉強すべきか明確にする
合格ラインまでの距離を把握するためのポイントを確認したら、自分がいま何を勉強すべきかが見えてきます。
実際に例を挙げて説明します。
英文法が課題になっている場合
例えば、英語で文法の空所補充問題が解けない場合は文法事項を覚えているかを確認する必要があります。例えば、仮定法の文法事項がわからなかった場合は文法問題集に戻ってその文法事項を確認すれば解けるようになります。
その文法事項は覚えていたけど解けなかった場合は、答えを判断する根拠になる部分に気づけていないことが多いです。そのときには、どこに注目すべきか確認したうえで仮定法の文法問題を自分が持っている文法問題集で練習したり、薄い問題集に取り組むことで解決するはずです。
長文読解が課題になっている場合
長文読解で時間が足りない場合は、文章を読むのに時間がかかっているのか、問題を解くのに時間がかかっているのかというケースが多いです。
文章を読むのに時間がかかるのであれば、シャドーイングなどで速読練習をする必要があります。
問題を解くのに時間がかかる場合は、先に設問を読んで何が利かれるのか頭に入れたうえで文章を読むことで、解答にかかわる部分を見つけやすくなるのでスピードアップにつながります。文章と設問を行ったり来たりする回数が多い人も、これをやることで時間短縮しやすくなります。
赤本ノートの活用
赤本を解いた時の状況を客観的に分析するために、赤本ノートというものがあります。
自分で分析するのが苦手な人は、このノートに書き込むだけで分析ができるようになっています。
ぜひ活用してみてください!
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