こんにちは。武田塾茂原校です。
今回は、前回のリスニングに引き続き、大学受験における現代文の勉強法についてです。
現代文とリスニング、どうやって勉強したら良いか分からない2大ジャンルではないでしょうか。
「何をしたら良いか分からず、ほったらかしにしてしまっている。」だとか、「なんとなくセンスで解いてしまっている。」と言う人は、是非、参考にして下さい。
現代文はセンスがものを言う?
「現代文はセンスでない!しっかりとした読み方があるんだ!!」と言う話を聞いた事はありませんか?
それに対して、「そんなこと言うけど、そこまで勉強してないのに、感覚で解けてる友達がいるんですど??」「それって、やっぱりセンスじゃないの??」と思っている人もいるのではないでしょうか。
正直に言いましょう。確かに現代文は、他の科目と比べると、センスだけで解けてしまっている人が多い事は否定しません。
「なんだ、やっぱりセンスなのか・・、じゃあ諦めよう・・。。」って、いやいや、そうではありません。
センスで解けている人がいるからと言って、そうでない人が、実力を付ける手立てがないのかと言えば、全くそんな事はありません。
そもそも、センスと言うのは、かなりあやふやな言葉ですよね。
「現代文のセンス」とは、具体的にどんな能力を指すのでしょうか?
現代文をセンス(だけ)で解いている人に、それを聞いても、多分、答えられません。
そんな事を考えてなくても、無意識で備わってるからこそ、センスな訳ですよね。
しかし、本人が意識していないだけで、現代文に必要な能力と言うのは、具体的に存在します。
その正体さえ分かれば、無意識ではなく、意識的にその能力を伸ばせば良いだけです。
では、大学受験の現代文に必要な能力とは何なのか、以下で具体的に4つ紹介します。
大学受験の現代文に必要な4つの力
語彙力
英単語が分からなければ、英文は読めないと言うのは、皆、納得してくれるでしょう。
ところが、こと(日本語の)現代文となると、この語彙力を軽視している人がしばしば見受けられます。
「日本語の意味くらい、知ってるし!」
と言ったところでしょうか。
確かに日常会話レベルの日本語であれば、そうかもしれません。
しかし、大学受験レベルの現代文では、そうも言っていられません。
例えば、以下のような言葉の意味を、ちゃんと説明出来ますか?
・メタファー
・アイデンティティ
・抽象
・合理主義
これはほんの一例ですが、こうした言葉の意味が分からなければ、文章全体の意味があやふやになってしまいます。
しかも、こうした語句は文章全体のキーワードとなっている事が多いので尚更です。
ですから、現代文において、語彙力の習得は必須です。
なお、語彙力と言うと、上記のような語句の意味を覚える事を思い浮かべる人が多いと思いますが、もう一つ、漢字も重要です。
所謂、難読漢字まで覚える必要はありませんが、常用漢字をマスター程度の漢検2級レベルは身に着けたいところです。
読解力
読解力とは、文章全体の構造を読み解き、把握する力です。
例えば、
「第一段落で、まず筆者の主張が提示されている」
「第二段落で、具体例を挙げて、主張の根拠を説明している」
「第三段落で、その主張に対する典型的な反論例を紹介の上、再反論をしている」
といった感じですね。
こうして、「筆者の主張が何なのか」と「各段落は、どんな役割をしているのか」を把握する力が読解力です。
小説の場合、評論文とは違って、著者の明確な主張はありませんが、文章全体を客観的に読む中で、各段落において、人物の心境がどのように変化していくかを把握する事が大事です。
これは言い換えれば、表論文と同じく「各段落が、(その物語において)どんな役割をしているのか」を把握する事に他なりません。
解答力
解答力とは、出題者が求める形に沿って、回答する能力です。
もう少し具体的に言うと、本文の内容を頭の中で要約した上で、問の指示に沿った形に回答をまとめるテクニックといったところでしょうか。
マーク模試の場合は、自分で回答をまとめる必要はありませんが正しい選択肢を素早く取捨選択する力が解答力に当たります。
テストで点を取るには必要なもう一つの力
現代文の実力をつける為に、本質的に必要な力は、上記の3つです。
しかし、試験で点数を取ると言う意味においては、もう一つ必要な能力があります。
何故なら、大学受験はもちろん、試験には制限時間があるからです。
限られた時間内で、文章を理解し、設問に解答する力が求められます。つまり、速読力ですね。
速読力はすぐには身に付きません。
まずは、上記3つの力を、ある程度身に着けた上で、慣れてきたら、沢山の文章を読みこなしながら、少しずつ速読を意識して練習するしかないでしょう。
現代文で絶対守るべきルールとは
解答の根拠は、必ず本文中にある!
現代文における解答の根拠は、全て本文内に存在します。
設問に答える際に、根拠にしていいのは、本文のみです。
現代文は、あなたの意見や考えを問う科目ではありません。(それは小論文です。)
もし筆者が「テレビゲームなどと言うものは、子どもから想像力を奪う害悪である。」と書いていたとします。
その場合は、あなたがどんなにゲームが大好きで、「お前はゲームの凄さと素晴らしさを、ちっとも理解してないんじゃ!」と、その主張に対する反論があったとしても、それを回答に反映させてはいけません。
小説においても、それは同じです。
小説では、人物の心情を問われる事が多いですが、「こう言う時、あなただったら、どう感じますか?」を問われているのではありません。
あくまで小説の中の、その人物が、どう感じているのかを聞かれているのであって、その根拠は、必ず本文内に存在します。
「僕だったら、こんな事されたら腹が立つなー。」とか「僕だったら、この状況になったら、諦めるだろうな。」とか、そう言う事を根拠にして回答してはいけません。
それでも、やっぱり難しい??大学受験の現代文
自分のレベルにあった参考書で勉強しよう!
さて、上記の3つの力は具体的に、どうやって身に着けたらよいのでしょうか?
「読書をしよう!」と言う人もいますが、残念ながら、ただ文章を読んでいるだけでは、これらの力は、なかなか身に付きません。
では、問題を沢山解けば良いかと言うと、それだけでも、伸びづらいのです。
何故かと言うと、その文章の、その設問における解答解説は理解し、納得出来たとしても、それで終わってしまい、新しい文章の新しい設問になると、またイチからやりなおし・・と言う事になりがちなのが、現代文だからです。
それを防ぐには、特定の文章の特定の設問に対してではなく、現代文一般の読解や回答に必要な、本質的な知識や能力を身に着ける必要があります。
(それが、上記の4つの力ではあるのですが、ただ問題を繰り返し解いているだけでは、身に着けるのがなかなか難しいのです・・。)
そんな時に活用して欲しいのが、現代文の参考書です。
「特定の文章ではなく、現代文一般の読解に必要な本質的な力」を身に付ける為に、具体的にどう文章を読むべきなのか、何を意識して回答すべきかのか、かみ砕いで分かりやすく説明してくれている参考書が沢山あります。
その際大事なのは、自分の現時点のレベルにあった参考書を選び、徐々にレベルを上げていく事です。
それでも難しい時は・・
以上が、現代文の勉強のやり方です。しかし、それでもまだ、不安を感じている人は多いかもしれませんね。
現代文の肝は、やはり読解力になりますが、参考書を読みこなす能力も、ある意味で読解力なので、ここが悩ましいところです。
また、上記で書いた、自分のレベルにあった参考書選びも、自分だけでは、なかなか難しい場合もあるでしょう。
武田塾なら、レベルのあった参考書選びから、具体的な勉強の仕方まで、実例を交えながら、より詳細にアドバイス出来ます!
不安がある人は、是非、武田塾茂原校の無料の受験相談におこし下さい。
きっと力になれると思います。
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