こんにちは。武田塾茂原校です。
大学受験において、一つの悩みどころが、理科と社会における科目選択でしょう。
志望する学部によっては、ある程度必然的に決まってしまうものですが、そうでない場合、どれを選ぶべきか・・悩んでいる人も多いと思います。
夏くらいになって、やっぱり科目を変える!!なんて事は出来る限りは避けたいでしょう。そんな訳で、今回は理科4科目の特徴について書いていきたいと思います。
理科4科目、それぞれの特徴
【化学】

化学は理論化学、無機化学、有機化学の3つの分野に分かれています。
この内、無機化学と有機化学は暗記が多いです。特に無機化学はほぼ暗記と言ってよいでしょう。
有機化学も暗記が多いですが、一定の規則性や原理を元に暗記が出来る部分が多く、暗記しなければいけない量に対して、その負担は比較的小さいのではないかと思います。
一方の理論化学は、その名前から想像がつくかもしれませんが、理屈を理解する事がまずは大事で、逆に暗記は少ないです。
ただ、暗記は少ないですが、計算の負担が大きいです。
と言うのも、有効数字と言うものを意識しながら、細かな小数の計算をする必要があるため、計算力がないと時間が掛かったり、ミスをしやすいのです。
「式さえ正しく立てられるなら、あとは計算なんて本質ではないんだから、電卓を使わせてくれよ・・。」と、そんなイライラと戦う必要があるかもしれません。
【物理】

物理は、おそらく受験全科目の中でも、最も暗記量の少ない科目でしょう。
暗記すべき公式は、各分野ごとに数える程しかありません。
また、共通テストくらいのレベルであれば、「この手の問題は、この解法パターンで解ける。」など、パターンを抑える事で、短期間でも比較的高得点が狙いやすいです。
計算についても、化学とは違って、具体的な数字の計算を求められる事が殆どなく、文字式のまま計算する場合が殆どです。その為、細かく煩わしいな計算に悩まされることも、少ないでしょう。
ただし、一定程度の数学力は必要です。例えば、sinやcosなどの三角関数などは、当たり前のように出てきます。
数学が極度に苦手で、受験科目にも数学を使うつもりはない・・と言う人にはお勧め出来ません。
【生物】

生物の特徴は、物理の真逆のようなところがあり、数学の知識を使う事が非常に少ないです。
一方で、暗記量は理科4科目の中で最も多いと言えるでしょう。
その意味では、数学を含めた理科系科目に苦手意識がある人でも、コツコツと勉強することで、比較的、実力をつけやすい科目とは言えます。
ただし、理系を志望している場合には、生物を選択出来る学部は限られるので、注意が必要です。
生物学科や農学部等であれば、選択出来る事が多いですが、理工系の学部では、出来ない場合が多いでしょう。
したがって、生物を勧める事が出来るのは、理科を用いるのが共通テストのみである「国公立文系学部志望」の受験生か、もしくは、生物・農学等の生物選択が可能な理系学部志望の受験生の、どちらかと言う事になります。
それ以外の受験生が生物を選択するのは、受験出来る大学の範囲を著しく狭めてしまうので、お勧め出来ません。
【地学】

地学は、そもそも何を学ぶ分野なのかイマイチ、ピンと来ないと言う人も多いかもしれませんね。
ざっくりいうと、地球や太陽系などの天文学、化石や火山、あるいは天気・気象などの分野を学ぶ事になります。
とりわけ、地学基礎の場合だと、内容的にも中学理科の延長となっているため、比較的取り組みやすいでしょう。
ですから、国公立文系志望で、共通テストでのみ、理科を使用する受験生にはお勧めしやすいです。
一方で理系学部の場合、地学は、そもそも選択可能科目に入っていないケースが多いため、その点は注意が必要です。
文系志望であれば、地学基礎については受験科目に出来る事が多いですが、理系の場合、大学進学以降も地学を学ぶような学部・学科でないと、選択できるケースはかなり限られます。
仮に第一志望の大学で地学や地学や地学基礎が使えたとしても、併願する他の志望大学で使えない可能性も高いため、この点は特に注意が必要です。
もう一つ気を付けるべき事があります。
それは地学は、学べる高校自体が少なく、参考書も他の3科目と比べると充実していないため、非常に勉強しづらいと言う点です。
そんな訳で、地学は一部の文系志望の受験生を除いては、お勧めする機会が少ないのが現実かもしれません。
特に理系の場合は、上記の通り、大学においても、地学分野を専門とする学部学科に進学しない限りは、選択する事はないと思っておいた方がよいでしょう。
結論としては・・・
さて、以上を踏まえて、結局何を選ぶべきなのか・・と言うお話しですが、
文系の場合
文系はの場合、現実問題としては、化学基礎と生物基礎を選んでいる生徒さんが大半かと思います。
物理は数学の知識が求められる為、文系志望の受験生には敬遠される傾向にあるのと、地学は学べる環境が限られているため、消去法で化学基礎と生物基礎が選ばれていると言ったところでしょう。
ただし、文系でも数学が一定程度得意であれば、物理基礎を選んでも良いですし、地学を学べる環境等が整っていれば、地学基礎を選んでも問題ありません。
理系の場合
理系の中でも工学系や理学部物理学科系統を志望している場合には、物理・化学の選択が殆どでしょう。
学部の特性から言って、物理は必須ですし、生物や地学を選択すると、受験出来る大学の範囲が、狭まってしまいます。
また学部の学問的な特性から言っても生物・地学よりも、化学の方がマッチしています。
一方で、工学部や物理系等の学部以外を志望しているのであれば、どちらかを生物に出来るケースも増えていくと思います。
各学部の特性、自分の向き不向きその他を踏まえて、検討するといでしょう。
最後に
科目選択において、「どの科目がコスパが良いですか?」なんて、質問をよく受けます。
しかし、あまりコスパだとか、どれが楽だとかばかりを考えすぎると、結局失敗しやすいです。
寧ろ、どれが得意か、どれに興味を持てるかを軸に考えた方が、長い目で見た時には上手くいくと私は思います。
それでも、どうしてもどれを選ぶべきか悩んでしまうなど、勉強に関する悩みがある人は、是非、武田塾茂原校の無料の受験相談にお越しください。
きっと、お役に立てると思います!
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