こんにちは!武田塾 教務です。
最近の大学受験・高校受験では、受験のための願書の書き方によって、合否に差が出てしまう場合があります。
英語、数学、国語 理科・社会の勉強だけでも大変なのに、しっかり願書が書けなくて不合格になるって、納得いかないですよね!
今回は、その願書の書き方で何かお役立てればと思い「主体性・多様性・協働性」の三つに絞って、願書をどの様に書けばよいかの参考になればと思い、書いてみます。
学校は何故願書に「主体性・多様性・協働性」を求めるのかを考えましょう
以前の願書には、志望動機とか入学したら何をしたいか等、個人的な考え方を記す願書形態が多かったと思うのですが、「主体性・多様性・協働性」を求めるようになったのは、AO入試や指定校推薦・公募推薦など(現総合型選抜)で多く求められるようになり、一般入試でも中学・高校生活の様子についての文章を求めるようになりました。
多くの高校・大学では合格判定には用いられず、
大学入学後の教育・研究活動などに使われる見込みとのことですが、出来るだけ心象の良いものを書いておきたいものです。
※詳細は各大学校の募集要項をご確認ください。
大学ごとに求めているテーマを比較してみました
早稲田大
学校内外で取り組んだ「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」をもって活動したこと、経験したこと
慶應義塾大
「主体性」「多様性」「協働性」についてどのように考え、心掛けてきたか
上智大
高校生活において主体的に取り組んだ活動の成果や、留学・海外経験、取得した資格・検定などについて
明治大
高等学校入学に相当する年齢から出願時までに「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を持って活動・経験してきたと受験生本人が考えている内容
立教大
高等学校在学中に、学校内外にて「主体性を持って多様な人々と協働して学
ぶ態度」をもって活動・経験してきたと考える事項
青山学院大
「主体性・多様性・協働性に関する経験」等
学習院大
「受験生本人に関する内容」
大学ごとに指示が親切だったり、ざっくり求めてきたりいろいろですね。
上智大がけっこう具体的な指示文なので書きやすそうですね。
早慶でも微妙に求められているものが違うのがわかります。
この作文はだいたい100~500字の指定が多いので、
おおよそ400字~500字用意できれば十分かと思います。
ただし、最低字数の8~9割程度はなんとか書いておきたいものです。
定員をはるかに超える受験生が一斉に送るものなので、
体裁さえ整っていれば問題はないはずです(字数が少なすぎるのは絶対にダメです)。
「主体性」「多様性」「協働性」について書く3つのコツ
①「主体性」「多様性」「協働性」のうち2つは織込む
②エピソードを織込む
➂1文をわかりやすく短文にする
「主体性」「多様性」「協働性」のふたつの織込みかた
正直、これは難しくない要素です。
「自分の思いや行動・他者の思いや行動」、それらをどう折り合いをつけたかということが書くことが重要になります。
その文を作る際は、「私が主体性を発揮したのは~」や「私が多様性の重要性を感じたのは」とか、「他の人と協働して○○を成し遂げました」など、書き出しを意識してラベリングすることによって、織込めるようぞです。
エピソードを織込む
自分の経験・エピソードを取り入れることは、インパクトがあります。
・自分独自のオリジナリティが出せる
・読み手に、具体的にイメージさせることができる
ということです。
創作話でもバレなければ問題ありませんが、絞り出して自分の経験に沿った内容の作文の方が、面接で聞かれても話しやすいので、可能な限り自分の経験をもとに組み立てるのが理想的です。
「他人と何か苦労したこと→それからともに成し遂げたこと」のエピソードで話を組み立てましょう。
1文はわかりやすく短文で
文章を書き慣れていない人は、一つの文章を長々と書いてしまいがちですが、長い文章はとても読みにくく、稚拙に見えてしまうというデメリットもあります。
接続語や接続助詞の個数は最低限で留めておき、文章が切れそうなときは切ることを意識して書いてみましょう。
一つひとつの文は短くしましょう。
絶対にやってはいけない
願書で絶対にやってはいけない、禁止事項は次の3点です。
1.字数不足(最大の9割意識しましょう)
2.調査書とずれない内容にする
3.他人のコピーペースト(丸パクリ)
書きなれていない人にはとても難しく見えますが、まずは白紙に自分の経歴を書いてみましょう。
その経歴に理由付けをしていくことによって(なぜこれが出来たのか、誰の助けがあったのか、ほかの考え方が・道がなかったのか等々)簡単に骨子が浮かび、きれいにまとめることができます。
2時間も集中すれば書きあがると思いますので、一度書いてみましょう^^
一度書いたものは、一晩寝かしてみて再度確認しながら仕上げていくと、納得のいくものが出来上がると思います。
一日で仕上げない様にするというだけでも、簡単に出来るコツになります。
願書の書き方等で迷った場合は、遠慮なく「無料の受験相談」を受けに来てください。
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